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船場で活躍するクリエイターをご紹介。 フックアップ、船場。 vol.2 ~ odd numbers・末廣一仁&タニオカコウイチロウ 篇 ~

2019.11.29

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末廣一仁&タニオカコウイチロウ

船場を拠点に活躍するクリエイターをフックアップすべく、始まった連載は早くも第2回。今回は、農林会館に拠点を構えるテーラード・器・カスタムリメイクを扱う複合ショップ[odd numbers]のメンバー末廣一仁さんと、タニオカコウイチロウさんが登場。「船場が好き」と、語る二人が一緒にお店を始めてから、現在に至るまで。そして彼らが思う船場の魅力を、余すことなく語っていただききました。

(左)末廣一仁

ビスポークテーラー・トロンボーン奏者。テーラーのスタッフなどを経て、2014年に複合ショップ[odd numbers]を立ち上げ、テーラーとセレクト部門を担当。カウンセリングやメジャリングの丁寧さが特徴。また、大阪発のロックスカバンド・DOBERMANのトロンボーン奏者としても活躍中。

(右)タニオカコウイチロウ

バーテンダー・器バイヤー。2009年に大阪・日本橋の[味園ビル]にバー[パンチェリーナ]をスタート。2013年より、自身が惚れ込んだ山陰地方の器をセレクトし販売する[yawn]を大阪・靱本町にオープン。2015年に[odd numbers]へと移転。現在も[パンチェリーナ]と[odd numbers]と、二足のわらじを履き続けている。

独立のタイミング。偶然出会った場所が、船場だった。

独立のタイミング。偶然出会った場所が、船場だった。

ーー今日はよろしくお願いします。まずは、お二人が一緒にお店を始めた経緯からお聞きできればと。

もともとトロンボーンを独学でやっていて。知り合いに「トロンボーンがイケてるアーティストがいるから見てくるといい」って言われたんですよね。で、そのライブがDOBERMANのライブで、スエちゃんがトロンボーンを吹いていたんですよね。それがキッカケで仲良くなって。(タニオカ)

ーーなるほど。

当時僕は、アパレルの仕事をしながらバンド活動をしていて。まさか独立するなんて思ってもいなかったんですよ。今ほどコウちゃんとも仲良くなかったし、一緒に店をやるようになるとも思っていなかったですね。(末廣)

ーー距離がグッと近づいた要因は?

10年くらい前に知り合いから「音楽のイベントをやってくれない?」って誘われたんです。そのときに「コウちゃんも一緒にやらない?」って誘ったことがキッカケで、仲良くなったんですよね。僕ら以外にも、デザイナーだったりいろんな職種のメンバーがいるんですけど、今でも続けていて。(末廣)

ーー[odd numbers]がオープンしたのが5年前。それまで、お二人は何をされていたんですか?

僕は、大阪の味園ビルで[パンチェリーナ]というバーをやっていて。あと、靭公園の近くで[yawn]という、うつわ屋をやっていました。スエちゃんが[odd numbers]をやるタイミングで誘ってもらって、当時の場所をすぐに解約して、一緒にやることにしたんです。(タニオカ)

「一緒に店をやらないか?」って。

ーーめちゃくちゃフットワークが軽いですね。

店を始める前に、前職の社長さんが「君がやることに興味がある」と、立ち上げを手伝ってくれたんです。それで内覧に行った物件が農林会館だったんですよ。小さいスペースと大きいスペース2箇所を見たんですけど、大きい方を見た時に「ここにしよう」って社長に言われて。もともと一人でやる予定だったんですけどキャパオーバーで。(末廣)

ーーで、メンバーが必要になった……と。

船場っていう立地が好きで、ここに決めない手はないなって思ったんです。そこで、当時仲良くしていて器屋をやっていたコウちゃんに連絡したんです。「一緒に店をやらないか?」って。そしたら二つ返事でオッケーしてくれて。そのあとに、「HAGAN GARMENT POETS」というブランドをやっていたモデルでデザイナーのヘイガンも誘って3人の[odd numbers]が始まりました。(末廣)

船場センタービルは、ディグり甲斐のあるプロの場所。

船場センタービルは、ディグり甲斐のあるプロの場所。

ーー船場のイメージはどうですか?

それこそ1〜3丁目までのあたりは、農林会館でお店を始めるまでは、あまり知らなくて。(タニオカ)

ーー末廣さんはどうですか?

船場というと大きい括りですよね。多分主語がオシャレになると、1〜3丁目のイメージで。やっぱり繊維の街っていうイメージは強いですかね。あとはオシャレとクリエイティブの街っていうイメージも強いですね。(末廣)

ーー農林会館と船場センタービルは割と近いですが、遊びに来ることは?

僕ね。めちゃくちゃ船場センタービルが好きなんですよ。昔からディグり癖があって、今の店をやる前から通っています。デニムの生地を探しに来たり、靴下を買ったり。いいものが安く手に入るプロの場所なので、お世話になっていて。ちなみに、今愛称募集してるでしょ。あれも応募しようと思っているくらいです。(末廣)

飲み屋も活気があるし、見ていて楽しいし遊びに来る理由がある場所

ーーなるほど。

ハリスツイードを専門に扱っている店とか、結構攻めてる店も多いですよね。ただ、ビルがかなり入り組んでいるので、1時間とかサクッと寄る感じだとディグりきれないんですよね。だから、せめて半日以上は時間が欲しいですね(笑)。飲食店は昭和なムードが感じられるし、遊びに来る理由がある場所ですよね。(末廣)

商売には変化も重要。5年目の[odd numbers]が見る未来とは?

商売には変化も重要。5年目の[odd numbers]が見る未来とは?

ーー[odd numbers]としては、1年前くらいからスタートしたレザーブランド「TANGO」の人気がスゴイですよね。

今年で5年目なんですが、普通に何かをしていても変化がないので、新しい因子は必要なんですよ。それこそ、船場センタービルも外観をリニューアルしたり、こういうメディアを作って挑戦してるでしょ。僕らは個人店ですけど、新しいことを仕掛けることも重要だなと思っていて。(末廣)

ーーなるほど。

「TANGO」を作ったのは、僕が友人から貰ったナポリ土産がキッカケで。貰ったものは手縫いでもう少し雑な作りだったんですが、気に入って使っていて。「コレを商品化できないか?」と、革職人の方に依頼したんですよ。(タニオカ)

ジャバラになったレザーが特徴の「TANGO」のコインケース。価格は6700円。

ジャバラになったレザーが特徴の「TANGO」のコインケース。価格は6700円。

ーーデザインはもちろんですが、広げると中の物を取り出しやすいのがいいですよね。

そうなんですよ。初めに作ったのはアクセサリーやコインが入れられるサイズの小さいポーチなんですが。サイズを大きくしたバッグはコインケースとほぼ同時期にポーチの構想はあったんですけど、商品化までにしばらく時間がかかりました。それがありがたいことにリトルスージーとか、木梨サイクルとコラボさせていただけて。(タニオカ)

グッとボリュームアップした、バッグの価格は33000円。

グッとボリュームアップした、バッグの価格は33000円。

ーー新しい試みがバチッとハマるのは嬉しいですよね。

コウちゃんがやろうと決めたことなんで、僕はほとんど口出ししていないんです。だけど、チームのメンバーがそれぞれやりたいことを始めて、[odd numbers]が変化していくのは面白いんですよね。だから、これからも新しいことを仕掛けたいなあって。で、もしかしたらそのプロジェクトに船場センタービルの生地屋さんとかが関わってくるかもしれないじゃないですか。やっぱり、船場はクリエイティブな場所ですよ。(末廣)

ーーたしかに!今日はありがとうございました!

ライブがキッカケで出会った二人が、船場の地でお店を始めて5年。4年目でスタートした新たなプロジェクトをキッカケに現在も変化を続けています。テーラーにカスタムリメイク、器に、レザーブランド……と、幅広い提案力を持つ[odd numbers]はもちろん、二人の更なる活動はこれからも要チェックですゾ!

[odd numbers] HP ➡ http://oddnumbers-project.com

取材・文・写真:ロマン

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